『サマーウォーズ』を観て、「この家族、ちょっと気持ち悪いかも…」と感じたことはありませんか?
実はネット上でも「サマーウォーズの家族が気持ち悪い」という声が多く見られます。
一致団結が不自然、古い家族観の押しつけ、女性キャラの扱いに違和感…など、共感できるポイントがあるかもしれません。
今回は、サマーウォーズの家族が気持ち悪いと言われる理由や、女性軽視の指摘、家系図の関係性までわかりやすく解説します!
- サマーウォーズの家族が気持ち悪いと言われる主な理由は「一致団結しすぎ」「家族観の押しつけ」など5つ
- 家系図は曾祖母・栄を中心に、30人以上の親族が複雑に関わっている
- 女性キャラは活躍や成長が描かれず、「添え物」扱いとの批判も
- 明確な女性蔑視とは言い切れないが、現代的な価値観とはズレがある
Contents
サマーウォーズの家族は気持ち悪い?理由5選
サマーウォーズの家族が気持ち悪いと言われる主な理由は以下の5つです。
- 一致団結しすぎてリアリティがない
- 家族内の役割が固定されすぎている
- 田舎や大家族を美化しすぎ
- 家族だけが救い、というメッセージが重い
- キャラの多さに意味を感じにくい
それぞれ詳しくお伝えしますね。
1. 一致団結しすぎてリアリティがない
まず、一番よく言われるのが「家族みんな、仲良すぎない?」という点。
誰も文句を言わず、自然に協力してピンチを乗り越える姿は、理想的だけどちょっと非現実的。
現実では意見がぶつかったり、誰かが反発したりするものですよね。
その“完璧すぎる団結”に、もやっとする人がいるのも納得です。
2. 家族内の役割が固定されすぎている
陣内家では、女性が家事を一手に引き受け、男性は作戦や力仕事…といった、昔ながらの分担が目立ちます。
このような「男は外、女は家」という価値観に、今の時代とのズレを感じる人も多いようです。
自然な家族の姿ではなく、少し“押しつけられた”ような違和感が残るのかもしれません。
おばあちゃんの当主としての役割も、現代では想像しにくいですよね。
3. 田舎や大家族を美化しすぎ
「田舎の名家で、みんなが助け合って生きている」そんな絵に描いたような理想的な世界観。
でも実際には、田舎暮らしや大家族って、悩みやトラブルもつきものですよね。
それを一切見せず、“きれいな面”だけを描いているのが、リアリティを感じにくい原因になっています。
侘助はトラブルに当たるのかもしれませんが、栄おばあちゃんとの関係は理想的過ぎると感じてしまいました。

浮気相手の子どもを唯一受け入れたとか…ちょっとなんか納得できない。
あなたが懐狭いだけでしょ…

4. 家族だけが救い、というメッセージが重い
物語の中では、「家族だからこそ乗り越えられる」「帰る場所は家族だけ」…という強いメッセージが流れています。
でも、現代は血のつながりにとらわれず、自分の居場所を見つける人も多い時代。
だからこそ、“家族ありき”の描き方が重く感じてしまう人もいるんです。
嫁いだ先の家族があの関係だったら正直きついかも…
5. キャラの多さに意味を感じにくい
陣内家にはたくさんの家族が登場しますが、それぞれの役割や個性があまり掘り下げられていません。
そのため「なんでこんなに人数がいるの?」と疑問に思う人も。
にぎやかだけど、ちょっと雑多で、気持ちが置いてけぼりになる瞬間があるようです。
サマーウォーズの家系図
サマーウォーズの家系図は以下です。
世代 | 名前・関係 | 備考 |
---|---|---|
1世代目 | 陣内栄(えい) | 曾祖母、陣内家の現当主 |
陣内徳衛(とくえい) | 栄の夫(故人) | |
2世代目 | 陣内万蔵(まんぞう) | 長男・夏希の祖父(故人) |
陣内万理子(まりこ) | 長女 | |
陣内万助(まんすけ) | 次男 | |
陣内万作(まんさく) | 三男 | |
陣内侘助(わびすけ) | 徳衛の隠し子・養子 | |
3世代目 | 各兄弟姉妹の配偶者や子供 | 多数(詳しくは下表) |
4世代目 | 篠原夏希(なつき) | 孫。ヒロイン |
池沢佳主馬(かずま) | 孫。格闘ゲーム世界王者 |
サマーウォーズは女性軽視してる?
サマーウォーズは明確な「女性蔑視」とまでは言い切れないものの、いくつかの描写に違和感を持つ声があるんです。
ここでは、特に指摘されやすい4つの理由をご紹介します。
- ヒロイン・夏希の活躍や描写が少ない
- 家事や親戚対応など、女性だけが担っている
- 女性キャラの個性や成長が描かれない
- 活躍するのは男性キャラばかり
1. ヒロイン・夏希の活躍や描写が少ない
『サマーウォーズ』のヒロインである夏希は、ポスターなどでは目立つ存在ですが、物語の中ではあまり活躍しません。
問題を解決するのは主に男性キャラ(健二・佳主馬)であり、夏希の行動や感情が深く描かれるシーンはかなり少なめです。
「ヒロインなのに物語の中心にいない」「いてもいなくても変わらない」と感じた人も多く、女性キャラが“添え物”のように扱われているという印象につながっています。

まあ、花札では一応活躍してたけどね…
2. 家事や親戚対応など、女性だけが担っている
陣内家では、食事の準備や親戚の世話など、家の中のことを女性たちが当然のように引き受けています。
一方、男性陣は会議を開いたり、作戦を立てたりといった“表に出る役割”が中心。
このような描き方に「古い価値観を引きずっている」「女性の役割が限られている」と感じる人も少なくありません。
昔ながらというのを描きたかったんでしょうね。
3. 女性キャラの個性や成長が描かれない
男性キャラにはそれぞれ“成長”や“見せ場”がありますが、女性キャラにはそうした描写が少ないのも指摘されています。
特に夏希は、序盤から終盤までほとんど性格や立場に変化がなく、「何を考えているのか分からない」「感情移入しづらい」といった感想も目立ちました。
これは、作品全体として“女性キャラの掘り下げが足りない”ことにもつながっています。
4. 活躍するのは男性キャラばかり
ストーリーの中で問題解決の中心にいるのは、健二や佳主馬といった男性キャラ。
一方で、女性キャラが中心的な役割を担う場面はほとんどなく、「見せ場が少ない」「印象に残らない」と感じる人も多いようです。
このバランスの悪さが、“女性が活躍していない=軽視しているのでは?”という印象につながっています。
まとめ
- サマーウォーズの家族が気持ち悪いと言われる主な理由は「一致団結しすぎ」「家族観の押しつけ」など5つ
- 家系図は曾祖母・栄を中心に、30人以上の親族が複雑に関わっている
- 女性キャラは活躍や成長が描かれず、「添え物」扱いとの批判も
- 明確な女性蔑視とは言い切れないが、現代的な価値観とはズレがある
家族の絆がテーマの名作だけど、改めて見ると違和感に気づく人も多いかも。時代の変化で見え方も変わってくるのが、映画のおもしろいところですね。