ラプンツェルの髪の長さはおかしい？何年かかるかや重さを考察

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』もっとも重要なポイントは、ヒロインのラプンツェルが持つ“魔法の長い髪”です。

その髪の長さは驚異の約21メートルとも言われています。

しかし、ラプンツェルの髪の長さについて冷静に考えてみると、現実世界ではいくつもの疑問点や「よく考えるとおかしい」と思う部分があるのも事実です。

この記事では、ラプンツェルの髪について、科学的・物理的な視点から考察していきます。

ラプンツェルの髪の長さはおかしい？

ラプンツェルの髪の長さがおかしいと感じる点は３つあります。

• おかしい点①：18年で21mにはならない
• おかしい点②：髪が重たすぎて歩けないはず
• おかしい点③：21mを三つ編みしても引きずる

おかしい点①：18年で21mにはならない

髪の毛は平均的に1ヶ月で1cm、年間で約12cm伸びるとされています。

物語内では、ラプンツェルは生まれてから18年間塔の中で育てられたという設定です。

ラプンツェルの年齢は18歳なので計算すると、12cm × 18年 ＝ 216cm（約2.2メートル）しか伸びない計算になります。

実際には21メートルもの長さを持っているため、通常の約10倍のスピードで伸びていることになります。

もちろん髪の毛の成長は人によってそれぞれで、その人の体質や遺伝によって髪の伸びるスピードには個人差があります。

例えば、健康状態が良く、ホルモンバランスが安定している人は、やや成長が早い場合もあるでしょう。

ただし、それでも1年で15cm程度が限界…！

21mには到底及びません。

映画の中では、ラプンツェルの髪には癒やしの魔法と若返りの魔法があるという設定です。

つまり、生命力の源ともいえる魔法が宿っているため、「成長スピードも異常」なのだとと考えられます。

おかしい点②：髪が重たすぎて歩けないはず

髪の毛1本の重さは、わずか0.0001gほどです。

しかし、それが数万〜数十万本、さらにラプンツェルの髪が21メートルもあるとなれば、かなりの重さになります。

世の中の成人女性の髪の毛の平均本数は、約10万本と言われています。

髪の密度・長さを考慮して、髪全体の重さをざっくり試算すると、合計重量：5〜12kgにもなるのではと予想できます。

これは2歳ぐらいの子供を常に背負っているような状態であり、それで走り回ったり、塔から降ろしたりするのはかなり無理があると言えます。

おかしい点③：21mを三つ編みしても引きずる

作品内では、ラプンツェルの長い髪をまとめて三つ編みにしている場面もありますが、三つ編みをしても物理的には髪を引きずってしまう長さです。

三つ編みにすると「全体の長さは約30％短くなる」と言われています。

それを踏まえて、ラプンツェルの髪を三つ編みにした長さを計算すると、【21m × 0.7 ＝ 約14.7m】になります。

ラプンツェルの髪の長さは何年かかる？

通常の髪の伸び方では、21メートルまで伸ばすには、【2100cm ÷ 12cm/年 ＝ 約175年】ほどかかってしまいます。

この髪の長さを達成するには、3世代に渡って髪の毛を移植して引き継ぐぐらいしかなさそうですよね。

もしくは、ラプンツェルは髪の毛が死なず、自然に抜けることもない特別な体質なのかもしれません。

ラプンツェルの髪の重さは？

先ほども言ったとおり、ラプンツェルの髪の長さは約21mほどで、通常の重さは約5㎏～12kgほどと予想されます。

しかも、髪は水分を吸ったりすると重くなります。

ダムを壊して水だらけになったときはどれほど重かったことか…

あの量が濡れるとなると、50㎏近かったのではないでしょうか。

ラプンツェルの身長は？

ラプンツェルの身長ですが、公式には明言されていませんが、ファンの間では約160cm前後でないかと言われています。

プリンセスの中でも身長は少し高めであるとはいえ、ラプンツェルは自分の身長の13倍もの長さの髪を持っているわけで、もはや彼女の髪はムチやケーブルのような存在です。

まとめ

ラプンツェルの髪の長さや重さを現実の基準で考えると、やはりかなり「おかしい」と言わざるを得ません。

やはり、生命力の源とも言える魔法の力によるものだと考えました。

ファンタジーとしても楽しめますが、あえて現実と照らし合わせながら観てみると、違う角度で作品の面白さがまた一段と深まりますね。

いろんな目線や角度で作品を楽しみましょう！